マガジンのカバー画像

巷のシフトさん

89
ニッポンフードシフト公式noteの運営スタッフが見付けた興味深い記事を紹介します。
運営しているクリエイター

#都市農業

ビルの中で毎日いちごが収穫できる!新しい都市農業のかたち「City Farming」が気になる。

今、下北沢の書店内にあるいちご畑で、美味しいいちごが毎日収穫されているらしいーーー。「どういうこと?!」という声が聞こえてきそうですが、これはまぎれもない事実。 2021年にオープンしたミカン下北内のTSUTAYA BOOKSTOREにて、いちごの小型植物工場が設置されているのです。そのプロジェクトの名は「City Farming」。いったいなぜこのような取り組みが生まれたのか?愛らしく新鮮ないちごに込められた想いをお伝えします。 そもそも「City Farming」って何

【一番注目の循環型農業】アクアポニックスをやってみた&施設に行ってみた!

こんにちは。 個人的に今一番注目しているのがアクアポニックスという農法です。 環境保全型農業の一種で自然界の循環の仕組みを人為的に再現したものです。 今回は半年ほど行っている自宅のアクアポニックスと先日見学に行かせてもらった神奈川県にあるアクアポニックスの施設のことを中心に書きます。 先にまとめです。 アクアポニックスの仕組みアクアポニックスとは循環型の農業の1種で水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を組み合わせることで魚にとって有害な糞尿を微生物

スーパーで育った野菜!? サステナブルな都市型農業「infarm」

こんにちは。SWAQ TOKYOのさちです。 最近、よく行くスーパーの一角に突如謎の栽培ボックスが出現。 ボックス内ではハーブが育てられており、家庭菜園が好きな私は毎回植物の成長を覗き見ては、一体何が始まるのだろうかとワクワクしていました。 数日後、栽培されていたボックス内の野菜やハーブが収穫され、ボックスの外に!なんと根っこ付きで購入ができるようになっていました。 スーパー内で育てて販売するという斬新なこのシステムは、「infarm(インファーム)」というベルリン発の

都会の暮らし・未来を変える都市農業のポテンシャル(前編)

前回は、人口減少に合わせたアプローチの必要性をご紹介しました。 東京圏はまだまだ人口が増えてますが、減少時代を想定した都市経営が重要だと感じています。 今回は前編として都市農業を「都市経営の視点」で紹介したいと思います。 1. 都市圏における人口増加の代償繰り返しですが、高度経済成長期以降は、地方から都市圏への上京(特に東京)が進みました。 「always三丁目の夕日」みたいな。 ※国交省2020白書より すると宅地の需要が高くなり、宅地価格が高騰。住む場所を増やすた

都会の暮らし・未来を変える都市農業のポテンシャル(後編)

分割になりました前編では、 ・都市農業と地方農業の違い ・農業が、都市のエリア価値を高める可能性 を紹介させていただきました。 後半は、都市と農業の関係性をもっと掘り下げて、具体的な取組も紹介したいと思います。 1.自然を求める本能 そもそも。都市環境が人工的になると、人は「自然を求める行動」をとることが分かっています。 例えば ①自然と身体の関連性 広島大学の田中教授は、横浜・川崎を舞台に 「都市環境の人工化が人間の健康に及ぼす影響」の研究で、都市部で自然が豊かな