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巷のシフトさん

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ニッポンフードシフト公式noteの運営スタッフが見付けた興味深い記事を紹介します。
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#農業

20代ラストデー!10年間を振り返ります

田村きのこ園2代目の川島です! 突然ですが、明日(2024年8月19日)30歳を迎えます。 大病もなく健康に30歳を迎えられることに感謝しつつ、回顧録としてこの10年を振り返ってみます。 一言でまとめると、この10年は「農業で生きていく」ことを目指し、それを実現し、新たな景色を見始めた20代でした。 「農業でいきていく」ことを志した20歳まずは2014年8月、20歳を迎えたころのFacebook投稿から ちょうどこのころ、大学の生物資源学類(いわゆる農学部)に所属し、農業

野菜で笑顔を育みたい。10年越しで実現した「ヤサイな仲間たちファーム」に込められた想い_kewpie standard : FILE 04

キユーピーグループはこれまでさまざまな野菜の食べ方の提案や商品開発を通じて、野菜摂取の促進に取り組んできました。2022年5月、埼玉県深谷市にオープンした複合施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」(以下、ヤサイな仲間たちファーム)もそのひとつです。   施設内には、野菜の収穫体験ができる「体験農園」や、野菜や加工品を販売する「マルシェ」があり、大人から子どもまで、野菜の魅力を多角的に楽しむことができます。地域内外から注目を集めるヤサイな仲間たちファームですが、実は構想か

ひとりの生産者かつ消費者として、“農”から社会を変えていく──保坂君夏さん

大学を休学し、農業の現場を知るために耕作放棄地を復活させる「さとやまコーヒー」などの活動を始めた保坂君夏(ほさか・きみか)さん。アルバイトをしていた稲とアガベの正社員となり、現在は自社田でクラフトサケの原料米やレストランの食材を育てています。 まだ20代でメンバーの中でも若手ながら、稲とアガベの哲学を自然に理解し、自身の夢に繋げながら前進する君夏さんに、お話を聞きました。 きっかけは秋田の美しい原風景──秋田県立大学に通っていた学生時代から、アルバイトとして稲とアガベで働

農地にぽつんと立つ謎の棒……。スマート農業で農家を救う【ELTRES IoTネットワークサービス】

「目の前の田んぼにセンサーなんかいらない」 ――導入前に聞かれたのは、そんな言葉でした。 「毎日見ている田んぼの水漏れに気づかないはずがない」 ――それでも、気づかないことがあったのです。 田んぼに立つ謎の棒の正体は、「ELTRES™」(エルトレス)を活用した冠水センサー。出張中にアラームが鳴り、連絡を受けたメンバーが現地を見に行くと、死角になっていた道路の反対側から水漏れを起こしていたそう。 「誰も気づかなかったことを、このセンサーが教えてくれた。」 農事組合法人

東京の農業をデジタルの力で未来につなぐ

今回のnoteでは、デジタルの力で東京の農業を未来につなぐ「東京型スマート農業」の取組について、東京都農林総合研究センターにおうかがいし、スマート農業推進室の宮崎室長にお話をうかがいましたのでご紹介します。 東京の農業をDXでスマートに 東京の農業は、他の道府県と比較して農地が狭く、小規模で多品目の作物を栽培していることが特徴です。そのため、限られた農地でも効率的に付加価値の高い作物を生産し、高い収益を出せるよう支援していくことが重要となっています。 東京都農林総合研究

〜Society grade 5 スタート学習〜
「農業探求プログラム」で僕らの未来を考える

5月より茨城大学教育学部 附属小学校5年生とのプロジェクトが始まりました。 このプロジェクトは、生徒が自主的に課題を見つけて、学び・考え・判断しながら、課題解決のための力を身につけることを目的とした「探究」の授業です。 同小学校では国が描く未来の形を動画にした「Society5.0(※)」との出会いから、自分たちで見たり聞いたりなど、調べられるものとして、身近である「農業」をピックアップ。農家さんを調べていけば、現在どのような取り組みが行われ、近未来の社会に

【有機農業は難しいから面白い!】一生をかけて取り組むには最高の仕事

こんにちは。かわばた園の佐藤です。 僕は2018年に会社員を辞め、家業の農家を継ぎました。 この記事では、僕が有機栽培を続けている理由についてご紹介します。 有機栽培を続ける3つの理由 ・続いてきた伝統を守る ・工夫が多くて楽しい ・化学的に合成された農薬や肥料は必要ない ”続いてきた伝統を守る”に関してはこちらの記事にまとめています。3世代という短い時間ながらも続いてきた伝統をしっかりと次の世代に繋げていきたいという気持ちがあるからだという内容です。 また農薬や化学

リクルートで働きながら「小さな農業」の実践。10ヶ月の半農生活で気づいた新しい暮らしとは?

こんにちは、リクルート プロダクトデザイン室 アドベントカレンダー 2022 7日目を担当する須佐和希(@3kdzuk)です。 2018年にUXデザインコースでリクルートに新卒入社して以来、PdM(プロダクトマネージャー)として『タウンワーク』や『リクナビNext』など人材マッチングサービスのUX改善を担当しています。またこのアドベントカレンダーを企画するような「中途採用プロジェクト」にも関わっており、プロダクトデザイン室についてより多くの方に知ってもらえるための活動も行っ

「研究するだけだったら意味がない」白川町をフィールドに研究した農学部院生が想う『農と幸福』の関係

大学での研究で白川町を度々訪れており、企画カフェ『白川まるっとカフェ』のメンバーでもある名古屋大学 農学部 森林・環境資源科学専攻(森林社会共生学研究室)の安井里緒(やすい りお)さん。 白川町をフィールドにしたから感じた、町の農業とブータンの意外な関係性や、農と地域社会に対する想いをお聞きしました! ー 有機農業に意識はなかった  ーー里緒さん、宜しくお願いいたします!  白川町でよくお会いするので「白川町民…?」という錯覚を起こすほどです(笑) それは言い過ぎです(

神山の農業を次世代につなぐフードハブとコントラクトフードサービスの改革を進めるモノサスが、神山まるごと高専の給食にかける想い

まるごとnote編集チームです。 「モノをつくる力で、コトを起こす人」を育てる、神山まるごと高専(仮称・認可申請中)は、全寮制の学校です。 学生の毎日の食事を担当するのは、神山町の株式会社フードハブ・プロジェクト(以下、フードハブ)と東京代々木に本社がある株式会社モノサス(以下、モノサス)。フードハブは、神山町で人気の食堂「かま屋」や「かまパン&ストア」を運営したり「地産地食」をモットーに、農業研修生の育成や、子どもを対象にした食農教育など、神山の農業を次世代につなぐ取り

野菜から野菜ができる“ちゃふやさい”って何ですか?

週末は愛菜家。 vol.23 無農薬で化学肥料も使わない。なんなら土も使わない。元気な野菜が野菜から育っちゃう?という新農法“ちゃふやさい”のアンテナショップが名古屋にあると聞き、さっそく取材に行ってみました! 「ちゃふやさい」の魅力を発信するアンテナショップへ! 向かったのは、名鉄瀬戸線の清水駅。 2020年3月にできた「SAKUMACHI商店街」の一角に、ちゃふやさいのアンテナショップがありました。 SAKUMACHI商店街には20店舗ほどが出店し、地域に新たな賑わ

周南市に移住し、唐辛子でHOTな田舎暮らしを楽しむ夫婦のおはなし

知れば知るほど面白い!奥深い唐辛子の世界県内有数の梨・ブドウの産地として知られる周南市北部の須金地区。今回訪れたのは、収穫まっただ中の唐辛子畑です。ここで栽培されている唐辛子はおよそ50種類、1,400本。赤や黄、オレンジ、黒など、カラフルな唐辛子が顔をのぞかせています。よく見ると、細長い形のもの、コロンとした形のもの、上を向いて実をつけているもの、ぶら下がるように実をつけているものなど、表情もさまざまです。 「唐辛子にはいろいろな品種があり、それぞれ見た目や辛さが違います

\新規産業の創出を目指して/新たな"一歩"を踏み出す

みなさんこんばんは 猿払村企画政策課の”こだか しょうた”です。 まずは自己紹介・・・ 1991年生まれ”猿払村生まれ・猿払村育ち” 猿払村立拓心中学校出身。 隣町の高校を卒業後、平成22年4月に猿払村役場へ就職。 現在の企画政策課勤務となる前は、6年間教育委員会に勤め、この春より現部署への配属となりました。 以前の部署とは仕事の内容なども大きく異なり、4月から今に至るまで日々奮闘しています。 さて、5月より猿払村広報チームにて新たな企画としてスタートを切った ”猿払

コーヒーの実が一杯のコーヒーになるまでの記録 【国産コーヒー栽培】

コーヒー。 世界中の人々に愛され(時には依存され)ている、ポピュラーな飲料。 日本人は1週間で平均的に約11.5杯ものコーヒーを飲んでいるらしい。 しかし、コーヒーがどのように木に実り(まず、果物であることを前提として知らない?!)、その実からどのようにコーヒー豆を取り出し、焙煎して、コーヒーとして飲める形に姿を変えるのか、わからない人がほとんどであろう。 私も人並み以上にコーヒーが好きでこだわっていた方であったが、コーヒーの生産についてはほとんどと言ってわからない、とい