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巷のシフトさん

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ニッポンフードシフト公式noteの運営スタッフが見付けた興味深い記事を紹介します。
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#地域活性化

規格外野菜が地域の見守り弁当に!7年前からSDGsと"4方良し”を実現する「ベジラボ」とは

一汁二菜の栄養満点なお弁当が、宅配込みで500円。 こんなサービスがあったら、使ってみたいと思いませんか? 海邦福祉会が指定管理を行う「読谷村農林水産物加工センター(通称ベジラボ)」では、規格外野菜を使った弁当を平日(月〜金曜日)に約30〜40食つくっています。 お弁当は地域のお年寄りや障がいを持つ家庭に届けられ、料金は宅配料込みでなんと500円!ウーバーイーツで珈琲を1杯買うより安いです。安さのポイントは使用する野菜に「規格外」のものを使用しているから。 実はベジラ

生産者の思いに応えたい!石井食品と大府市が取り組む「あいちの伝統野菜」の保存・生産者をご支援する取り組み

石井食品は、「地域と旬」の取り組みのもと、日本各地で発掘した旬の食材をもっと広く知っていただくための活動を行っています。 前回は、石井食品の中でも地域プロデュースチームで「地域と旬」の取り組みを率いている三谷さんに、地域とつながる石井食品のこだわりについて聞きました。 今回は中でも「あいちの伝統野菜」として認定されている「木之山五寸(このやまごすん)にんじん」と「知多 3 号たまねぎ」の保存・普及の取り組みについて、担当の平山さんにお話を聞きました。実は、この取り組みで生

日本のホップ栽培が抱える構造的な課題とは何か。<農業編>

ビールの原材料、ホップ。日本での「農業」としてのホップ栽培は、大きな転換点を迎えています。全国的に栽培面積が減少している中、このままもっと衰退して無くなっていくのか。それとも再興できるのか。 今回、「日本のホップ栽培が抱える構造的な課題」というマニアックな話を書きます。 ビールの重要な原材料でありながら、まだまだ知名度が高くないホップ。その栽培現場が抱える課題といっても、身近な話ではないですし、ピンとこない人も多いと思います。 どれだけの人に届くか分かりませんが、ビール

農業に”本気で”取り組み、チケットに並ぶ収益を目指すJリーグクラブ(#1/2)

Jリーグクラブは、それぞれの地域に根ざした社会連携活動を活発に行っており、“Jリーグシャレン!アウォーズ”では特に社会に広く共有したい活動を表彰しています。2021年にパブリック賞を受賞したのは、福島市を中心に県全域をホームタウンとするJ3の“福島ユナイテッドFC”。サッカークラブでありながら、福島県産農作物のPR・販路拡大を事業にしています。 既に多くのメディアで取り上げられていますが、改めてどういった活動がビジネスとして成り立っていて、地域に貢献しているのか。福島ユナイ

農業に”本気で”取り組み、チケットに並ぶ収益を目指すJリーグクラブ(#2/2)

(#2/2) 地元農家と全国サッカーファンを繋ぐ新規事業Jリーグクラブである福島ユナイテッドFCは、自分たちで育てたり地元から仕入れた農作物をどのように販売・PRしているのでしょうか? 当初は、アウェーの試合会場で福島県内の観光パンフレットを配布することにより来県を呼びかけていましたが、踏み込んだ活動として、県内の農産物、加工品を仕入れて販売・PRを行う“ふくしマルシェ”がスタートしました。アウェーの試合会場や提携クラブである湘南ベルマーレのスタジアムなどで出店を行い、1