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自然の力を引き出し、『草と共に生きる』社会づくり[Vol.3]

農業や緑地管理分野において、卓越したアイデアとそれをカタチにする技術力で、「Originality」溢れる業界初製品の開発を続けてきた株式会社オーレックホールディングス様。

新しい価値を持った農業機械の開発のみならず、さらなる農業発展に貢献する新規事業の創造にも取組み、農家の方の支援も長きに渡り、継続して推進されています。

今回はニッポンフードシフト推進パートナーの70年以上続く『草と共に生きる』取組の第3弾として、オーレックホールディングスのブランディング広報グループで働く若手社員の仕事内容、「食」や「農」への思いなどを紹介します。

「食」や「農」の関心をきっかけに飛び込んだオーレック

「世の中に役立つものを誰よりも先につくる」という会社の信条に共感され入社された経営本部 ブランディング広報グループの小塩裕子氏、南立彩花氏に、現在の業務、農業に対する思いなどについてお聞きしました。

株式会社オーレックホールディングス 経営本部 ブランディング広報グループ
小塩裕子氏、南立彩花氏

【小塩氏、南立氏 インタビュー内容】
(小塩氏)
東京都内の大学で社会学を専攻し、ジェンダー学について学んでいました。地元・福岡への愛着が次第に強くなり、Uターン就職を行い、当社に新卒入社して3年目になります。大学時代に見たドラマ「下町ロケット」をきっかけに、農業機械メーカーやものづくりをしている企業を中心に就職活動をしました。化粧品メーカーや健康食品メーカーなども検討しましたが、当社の社長の人柄に強く惹かれ、入社を決めました。現在はnoteやTwitterなどのSNS運営を担当しています。

入社前は「農業=3K(きつい・汚い・危険)」というイメージを持っていました。しかし、農家の方と深くかかわる中で、どの農家の方も強い信念・プライドを持って作物を育て、良いものを消費者へ届けるために従事している姿を間近に見て、「農業=3K」のイメージや、「食」に対するイメージが大きく変わりました。また、1つ1つの作物には奥深い背景やストーリーがあることに気づけたのも、農業に関わる企業で働いている収穫だと感じています。

(南立氏)
福岡県内の大学で国際関係学科を専攻し、世界史や英語を勉強していました。海外や食への関心が高かったため、それらに関連する企業を中心に就職活動をしました。商社や食品メーカーなども検討していましたが、食を後ろから支えている農業機械に本質や興味を強く感じ、海外営業部がある当社へ入社して今年で4年目になります。就職活動当初は海外営業職でのエントリーでしたが、広報職に従事することになり、現在は主にメディア対応を担当しています。

入社前は農業に携わった経験がなく、トラクターや草刈機などは全く知りませんでした。農業との距離が遠いと感じていた中で、入社後に農家の方と深くかかわることができ、1つの作物を育てることには莫大な労力がかかるということにまずは驚きました。また、農業は私たちの生活と密接に関わっていることにも気づきました。例えば台風の際には農家の被害がニュースになります。周りには農業に関わる情報が溢れているのに、今までは単に気づかなかっただけということが分かりました。他人事だった「食」や「農」に対して、自分事化が進み、大きく視点が変わったと感じています。

仕事・人を通じて得られた自身への大きな影響

様々な広報業務に取り組んできたお二人に、特に印象に残った業務や影響を受けた出来事についてお聞きしました。

1.インタビューから感じた農家の方の苦労と信念

【小塩氏 インタビュー内容】
会社として農業の魅力を発信していきたいという意向のもと、記事をストックできるnoteをオウンドメディアとして利用することにしました。取材の段取りやライターの方とのコミュニケーションなど、様々な難しさがあり、初めはなかなかスムーズにいきませんでした。

今年の1月頃から、農家の方への取材を開始しました。そこで、農家の方が強い信念・プライドを持って、常に諦めることなく農業に従事していることに改めて気づかされました。農業界では、古くからのコミュニティに新規就農者が入っていくには、流通面や慣習などいくつかのハードルがあり、新規就農者が仕事を軌道に乗せるまでに苦労されることが多々あります。しかし、決して諦めることなく立ち向かう姿勢を目の当たりにし、自分自身の仕事に対する考え方や取組姿勢を大きく見直すきっかけとなり、大変影響を受けました。

農家の方への取材風景

2.高校生の「食」や「農」へのまっすぐな思いを感じた川柳コンテスト

【南立氏 インタビュー内容】
毎年、九州の農業高校生を対象とした川柳コンテストを主催しており、6千~7千の句を応募いただいてます。選考者として川柳を見ていく中で、農業高校の生徒が「食」と「農」について深く考えている姿勢に感動します。「豪雨でも畑みつめる曽祖母の瞳」、「愛牛の耳のナンバー忘れない」など、高校生とは思えない川柳をいただいています。「いただきます」の重みの変化や、家畜に対する愛情や悲しみなど、私が高校生だったときには持ち合わせていない農業高校生のまっすぐな考え方に触れ、私自身の刺激になっています。

川柳コンテストの様子

「食」や「農」、そしてオーレックをもっと世に広めたい

今後、オーレック社での業務で特に貢献・実現したい事や、高校生やこれから社会人になる若い世代に対する「食」や「農」に関するメッセージについてお聞きしました。

業務の風景

【小塩氏、南立氏 インタビュー内容】
(小塩氏)
消費者と農業との距離を近づけるために様々な活動に注力している農家の方からお話を聞く中で、自身も自社製品の魅力だけでなく、農業の魅力も広く世間に浸透させ、消費者と農業の距離を少しでも縮めるための一助になりたいと考えています。

普段、農業に触れる機会がない方にとっては、スーパーで作物を購入する際、価格をものさしにしたり、なんとなく店頭に並んでいるものを手にしたりする人がほとんどだと思います。しかし、農業や農家の方に関心を持ち、農家の方の想いを知ったうえで食べる作物は、何気なく購入した作物よりおいしく感じるはずです。農家の方はSNSなどで情報発信を行っているので、ぜひリアルな声を聞いてみて欲しいです。

(南立氏)
現状は国内での広報活動がメインとなっていますが、今後は市場の大きい海外で当社を知ってもらえるような広報活動にもチャレンジしていきたいと考えています。入社をきっかけに選んだ広報職ですが、今ではとても好きな仕事となり、今後もより会社をPRできるように努めていきたいです。

高校生やこれから社会人になる若い世代に対しては、食事は体を作るものであるため、栄養バランスを考えた食事を摂取することの重要性を特に伝えたいです。若い時代はインスタント食品等に偏りがちになりますが、旬なおいしい食材を使って自炊することなどにも心がけて欲しいです。