マガジンのカバー画像

NFS通信

62
食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。
運営しているクリエイター

#NIPPON_TABERU_TIMES

自然食って茶色で不味い、ものじゃない!「いのちを育む食」を届ける旬彩工房【eumo✖️NIPPON TABERU TIMES 加盟店取材企画】

雪深く、ブナの森が広がる山形県の白い森の国・小国町。百名山の一つである、飯豊山の麓にあたる場所で農業を営んでいるのが、旬彩工房代表の山口ひとみさんです。 「いのちを育む食の応援団」でありたいと願う、地元のお母さんたちと、組合として立ち上げた旬彩工房は、街中から20分近くかかる地域の雇用の場にもなっています。 自家栽培のお米と雑穀を活かして作られた、安全で美味しいおやつやパンたち。購買がない地元の高校や役場などでも販売を行い、地域の人たちの食の支えにもなっています。 雑穀

慶應大学生が新たな名産品づくりに挑戦!限界集落で作られる幻の果実「さるなし」を使ったマカロン発売!

皆さんは幻の果実「さるなし」をご存じですか?おそらく大半の人が耳にしたことすらないと思います。 さるなしとは、味や断面がキウイに似ている甘酸っぱい果物で、市場ではめったに出回らないことから、幻の果実とも呼ばれています。 そんなさるなしが富山県南砺市利賀村(なんとしとがむら)という人口が450人ほどしかいない小さな村で生産されています。今回はさるなしが美味しすぎて惚れ込んだ慶應大学生が、大好きなさるなしを広めるための商品開発にチャレンジするまでのストーリー。 「利賀村の力に

牛乳で世界平和を!~都市酪農家石田さんのシゴト~

神奈川県伊勢原市。都心から1時間ほどの距離にも関わらず、この場所はのどかな風景が広がっている。ここに石田牧場はある。田舎道をピクニック気分で歩いていると、優しいミルクの匂いがしてきた。今回取材した、石田陽一(いしだ・よういち)さんはまさにこのミルクのようなやさしさの持ち主。経営者として、酪農家として、本当に尊敬すべきところが多い方だ。 ニュージーランド留学で 神奈川酪農の未来に 危機感を覚えた  石田さんは大学三年生の春休みにニュージーランドにファームステイし、そこで見た

【スマート農業・オプティム後半】「無償ドローン」というビジネスモデル 前人未到の76兆円市場に挑むオプティム農業チーム

2025年に123億円*と予測されるスマート農業市場。どうすれば、一時的に儲かる市場ではなく、農家とともに歩む「持続可能な市場」に育てることができるのか。(*2018年 富士経済調べ) オプティムは、長期的な展望をもって「ドローンの無償提供」にふみきった。前人未到のビジネスモデルに挑戦しているのは、若手中心のフレッシュな農業チームだ。 聞き手:森山健太 前編からの続き 農家からお金を取らないビジネスモデルうちは、農家さんからお金を取らないビジネスモデルなんです。 一