マガジンのカバー画像

NFS通信

103
食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。
運営しているクリエイター

記事一覧

女性漁師が活躍中!長崎県の天洋丸【天洋丸視察レポート前編】

株式会社天洋丸は、長崎県雲仙市南串山町で中型まき網漁業を営み、橘湾(たちばなわん)で主にイワシ・アジ・サバを漁獲しています。他にも養殖、加工品製造も手掛けており、廃魚網を使った「エコたわし」や、カタクチイワシの煮干しをつかった「橘湾のOYATSU」シリーズは全国にもファンが多いそう。2015年に法人化し、2022年にはM&Aで藤丸船団が合流。「水産資源の価値を高め、みんなと笑顔になる」ことを会社のミッションとし、さまざまな活動に取り組んでいます。 そんな天洋丸では、実は2名の

獲る漁業、育てる漁業から「魅せる漁業」へ -ローカル漁業の復活にむけた天洋丸の取組み-【天洋丸視察レポート後編】

長崎県雲仙市南串山町で、中型まき網漁業を中心に、定置網漁業や養殖業、加工販売など幅広く事業を行っている株式会社天洋丸。舞台となっている橘湾は 島原半島の西側に位置する、外洋水と有明沿岸水が混じり合う栄養豊富なカルデラ湾。海底のマグマにより、カタクチイワシの生育に適した水温で、「天然の生簀」と呼ばれるほど豊かな漁場です。 しかし、昔は27カ統あったまき網漁業は、現在3カ統にまで減少。高齢化も進み、人手不足が深刻化しています。 そのような中、天洋丸では担い手を増やす活動、さらに

【参加費1000円!地域のキーマンと交流&プレゼントあり!】Taste SAGA 〜地酒と美食の交流会〜

Taste SAGA🍶✨〜地酒と美食の交流会〜 玄界灘と有明海に面し、広大な佐賀平野、脊振山を有する佐賀県は、豊かな自然と風土に恵まれた美食の宝庫! 新鮮な魚介類や、佐賀牛、甘みたっぷりのいちご「さがほのか」など、地元の特産品はどれも絶品です😋 今回は、佐賀県に移住をされた2名のゲストにお越しいただき、佐賀の暮らしや食の魅力をお伝えする「Taste SAGA〜地酒と美食の交流会〜」を開催します🎉 交流会では、都内で佐賀県の郷土料理を提供する『おばんざいDININGみなみ』の

【イベントレポート】規格外野菜の真実:農家が語るサステナブルな未来への挑戦

こんにちは!株式会社picks designの広報森永です。 7月12日に名古屋市主催で行われたイベントにて「規格外野菜が農家を潰す?!~SDGs×デザインで創るサステナブル社会の未来~」というテーマでパネルディスカッションを開催しました。本記事では当日の様子をレポートします。 「SDGs」「デザイン」「サステナブル」を切り口に農家さんを招き、規格外野菜の現状と未来を議論しました。また、「そのとちぎふと」で出品したキウイの試食会も実施しました。 ※「そのとちぎふと」では正規

サーモン養殖のエサに道産ジャガイモとホタテの副産物を利用「我らが北海道 持続可能な社会に資するロールモデルに」

 北海道立総合研究機構は9日、北海道庁で『ランチタイムセミナーおひるの科学「北海道のサーモン養殖ーそのエサに道産素材の副産物!ー」』を開催。一般向けに行われた同セミナーでは、小山達也・専門研究員(道総研 さけます・内水面水産試験場)がサーモン養殖用のエサにジャガイモやホタテの加工した際に生じる残渣(残りかす)を利用する取り組みについて説明しました。 魚粉エサに代わる新たなエサを開発 道産のジャガイモやホタテの残渣を利用  同研究の発端はどのようなものだったのでしょうか。小

「農業は儲からない」を覆す、元消防士が目指す「カッコいい農業」【ロックファーム京都】

農業の衰退が叫ばれる中、「農業をカッコよく」をスローガンに20~30代の若手が中心となって働くロックファーム京都。農産物の生産・加工からコンサルティング、企画などを展開するロックファーム京都を立ち上げたのは、元消防士の村田翔一さんだ。農業についてまわる「儲からない」「3K」というイメージを払拭すべく邁進し、会社設立3年目で売り上げ1億円を達成。石井食品と協同開発の「京都舞コーンスープ」は1分間で500袋を記録するほどの人気に(2020年)。農業に新しい風を吹き込む村田さんのモ

【こだわり農家見聞録~其の肆~】アグリサポート/水月夜生産組合(群馬県利根郡みなかみ町)

皆さんこんにちは、 アサヒパック広報の小林です! こちらは、日ごろ弊社製品をご愛顧いただく農家様の”想い”や”こだわり”を取材し、まとめた記事です。題して「こだわり農家見聞録」。 今回はその第四弾。お話を伺ったのはこちらのお客様です。 取材に快く応じてくださり、ありがとうございます! 感動してもらえるお米を届けるために 『はい、一回死にました。』 そう言って笑うのは“お米作りの名人”と称されるアグリサポートの本多義光さん。数年前に倒れ、7分間ほど心臓が止まってしまっ

“チーム独立系生産者”で勝つ~「薬局DE野菜」2年目の連帯

FOOD BATON 2年目を迎えた「薬局DE野菜」が好調だ。県内各地で活動する独立志向の強い農家=顔の見える生産者の作る野菜を薬局で買えるようにするこの試みは、本来想定した販路から大きな広がりを見せている。今回はこのプロジェクトに参加する2人の生産者にも加わってもらい、新世代農家のチーム感をお伝えする。 小回りの利く動きで 大手の小売店に進出 令和4年度のHiroshima FOOD BATONに採択された「薬局DE野菜(やっきょくでやさい)」は、その名の通り薬局で野菜を

全国初の「牛乳で乾杯条例」誕生!北海道中標津町の魅力に迫る〜ミルクをテーマにしたフォトコンテスト、1月まで開催中!〜

北海道東部の大自然に囲まれた中標津町。ここは全国初の「牛乳で乾杯条例」が制定された町として注目を集めています。 今回は、このユニークな取り組みや町の魅力を詳しくご紹介します! 【ののの×TABETAIコラボ企画!】 農ワーケションを体験しつつ、魅力を伝える インタビューライティングスキルを身につけたいメンバー募集! ↓詳細はこちらから!↓ 北海道中標津町とは?中標津町は北海道の根室管内に位置し、広大な自然と酪農が盛んな町として知られています。 町の面積は約685平方

「農業しかないと決めたから」元放送作家が描く農家の多様性【成田ふぁーむ】

セカンドキャリアで農家を目指す人がいる中、放送作家から有機栽培農家に転身した成田周平さんは、一際ユニークな存在だ。農業に関する知識と経験がゼロという地点からスタートし、大阪府能勢町に有機野菜農園「成田ふぁーむ」を開くまでに成長。2021年には、欧米で活用されているCSA(地域支援型農業)を取り入れた「のせすく」ビジネスを始動し、有機農業の発展に力を入れている。成田さんが有機栽培農家になったきっかけや、「のせすく」で描く有機栽培農業の未来図を伺った。 有機野菜を育てるのは「日

地場野菜を給食に!(生産者編)

JAにしたまnote編集部員のSです。 今回の産地リポートのテーマは「地場野菜を給食に!」 JAにしたまの事業エリアである東京都羽村市、福生市、瑞穂町には、地元の子どもたちに地元で採れた安全・安心な野菜を食べて大きくなってほしい!と奮闘する生産者がたくさんいます。 この記事では、実際に学校給食に地場野菜を納品している、がんばる生産者たちにインタビュー。 どのような経緯で取引が始まったのかや、その取り組みなど、栽培現場の生の声を聞きました。 生産者、JA、給食センターの取

【錦江しごと図鑑】餌から育てて大隅のお肉の魅力を発信する。 大野 徹さん

錦江町しごと図鑑、13人目は地域活性化センター神川を拠点にトウモロコシや麦、大豆、飼料用米など濃厚飼料作物の生産をされている大野徹さんです。 大隅のお肉に魅力を感じて、2021年に錦江町へ移住。豚を餌から国産で育てるプロジェクトに勤しむ中で感じる大隅のお肉の可能性について、お話を伺いました。 福岡から錦江町へ もともとは福岡で保育士として働いていたといいます。 畜産や農業と関わりのないお仕事に勤められていたのに、なぜ錦江町で飼料生産を行うようになったのでしょうか。 「保育

参加無料・特典あり!【生産者・インフルエンサー来場】田舎暮らし・移住に一歩踏み出したい方必見! さが暮らしセミナー

この度、佐賀県の暮らしの良さを発信する『さが暮らしセミナー』が開催されます。 今回は、佐賀県で活躍するインフルエンサーと生産者をお招きし、佐賀の心豊かな田舎暮らしと美味しい食のひとときをテーマに、佐賀県の食ならびに暮らしにおける推しポイントを存分に語っていただきます。 参加者には佐賀県の美味しいお土産もあるかも…?!👀 ↓参加お申し込み・詳細はこちら↓ 佐賀県ってどんなところ?佐賀県は、九州の北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県に接しています。豊かな自然に恵まれた住環

「置きカレー」で販路を切り拓く~「MOTTAINAI BATON」2年目の挑戦

日本各地の食品ロスを「ご当地レトルトカレー」を作ることで解消しようと活動する「MOTTAINAI BATON」。「Hiroshima FOOD BATON」2年目となった今年注力したのは販路の開拓だった。その中で新たに開発した販売形態「置きカレー」とは? オフィスで手軽に 温かいカレーが心を満たす 雨が降って会社の外に出たくない日、仕事が立て込んでいて外食する時間がない日でも、心身のエネルギーチャージに食事は欠かせない。そんな時に「置きカレー」が活躍する。 MOTTAIN