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NFS通信

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食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。
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#野菜

ちいさなスプーンからつくる、にぎやかな未来。食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」とは?

SDGsを身近なところから実践したいけれど… そんな想いにぴったりのアイテムが、食べられるスプーン「PACOON(以下、パクーン)」です。国産野菜パウダー入りのクッキーでできたスプーンは、食育、環境保護、地域のパートナーシップなど、SDGsのさまざまな目標を達成しています。 この商品を開発したのは、愛知県刈谷市に本社を置く株式会社 勤労食。もともと長年、地域の企業や学校向けに食堂運営を担ってきた会社です。代表取締役副社長の濱崎佳寿子さんに、パクーンの魅力や開発の経緯をお聞き

Hiroshima FOOD BATON 令和5年度採択発表会

2023年10月31日、広島県農林水産局販売・連携推進課主催 食のイノベーション推進事業 Hiroshima FOOD BATON 令和5年度採択発表会が開催された。 Hiroshima FOOD BATONは生産から販売に係る様々な企業と農業経営体が連携し、新たな食のビジネスを創発して農業経営体の稼ぐ力を高めることを目的としたプログラムだ。当日は広島県内のメディア各社も集まり、令和5年度に採択されたプロジェクトの事業計画のプレゼンテーションと令和4年度採択事業者によるプロジ

「農業は土だ」とよく聞くけれど、これほどにそれを体現している農家を私はまだ知らない。 <有機農家・田中栄三さん訪問記>

まって、畑綺麗すぎ。 岩手県岩手町で有機農業を営む田中栄三(たなか・えいぞう)さんの畑を友人の紹介で訪れた時、真っ先にこの言葉がでた。 白い蝶がまっていて、まっすぐに整列した畝(うね:畑で作物を作るために、細長く直線状に土を盛り上げた所)は、その畝ごとに姿が異なり、無数の野菜やハーブがいきいきと育っている。 「みんなして何種類あるかって聞くんだけど、数えられないんだ」 そう笑顔で話を始めてくれた栄三さんは、すぐに買い手がついてしまう美味しい野菜やハーブ、苗を育てる知る

small style|会社員の農ある暮らし。自然とともに生き、好きなことを詰め込んだ、やりたいことだらけの毎日。

今の暮らし 平日は朝から夜まで、家電メーカーの研究員として勤務しています。毎日ではないですが、早朝に起きて畑作業や野菜の加工品などの手仕事、ひとたしのSNSのアップなどをしてから仕事に行くこともあります。夜も、週に2~3日は、子どもも連れて柔術の道場へ練習に行きます。柔術のキッズクラスのコーチもしています。 週末近くなると、パンの仕込みが入ってきますね。天然酵母を継いで4年目ですが、カンパーニュなど素朴な味のハード系のパンを作るのが好きで、家族の食べるパンを週末に焼く

「食べもので命を豊かに」元ギャル服デザイナーの自然と共生する農業への挑戦

南知多町には、自然と共生する「循環農法」を行っている農園が40年以上も前からあります。 まだ「無農薬栽培」が一般的に知られていない頃に開業、年間を通じて美味しい野菜や玉子を全国に発送しています。 「とりのさと農園」二代目の秦 由岐穂(しん ゆきほ)さんに、名古屋市在住ライター古野孝治がインタビューをしました。 ※農業を始めたきっかけや農業に対する思いを詳しくお聞きした前回のインタビューはこちらよりご覧いただけます。 秦さんは元々、東京でギャル服のデザイナーをやっていた

「宇宙で野菜は育つのか?」  週末は愛菜家 vol.03

私たちが暮らす地球には800種類もの野菜があるそうですが、野菜って宇宙空間でも育つのかしら? そんな素朴な疑問を抱いていたときに『宇宙農業の実現』に挑むスタートアップ企業が名古屋にあると知ったので、社長さんにお会いして話を聞いてみることにしました! 今回お会いさせていただいたのが、株式会社TOWING代表の西田宏平さん。 名古屋大学で惑星や環境について学び、エンジニアとして大手自動車部品メーカーに就職。その後、『宙農(そらのう)』をテーマに宇宙農業の研究開発を行なうTOWI

五感で楽しむ - お茶摘みから製茶まで

週末は愛菜家 vol.15 夏も近づく八十八夜(2022年は5月2日)。実家の茶畑で茶摘みを行い、さまざまな方法で製茶&飲みくらべを楽しみました! 八十八夜は、農家にとって大事な節目。初夏の農作業を始めるスタートの日として、各地で茶摘みや田植えが行われます。また、八十八夜に摘んだお茶を飲むと、その1年を健康に過ごせるという言い伝えもあるんですよ。 晴天のなか、麗しい新芽を摘んでいきます 愛知と静岡の県境に位置する、いとう家のお茶畑。 奥三河エリアでお茶が栽培され始めた