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NFS通信

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食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。
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#農家

株式会社イノP(熊本県宇城市・戸馳島)

今週は熊本に。宇城市三角の戸馳島(とばせじま)にある株式会社イノPを取材してきました。 社名のイノPはイノシシプロジェクトの意味です。熊本の若手農家130人で組織される任意団体「くまもと☆農家ハンター」の活動が発展し、設立された会社です。 くまもと☆農家ハンターは「地域と畑は自分たちで守る!」を合言葉に農作物に被害を及ぼすイノシシ等の鳥獣からの防護、捕獲、止め刺し(電気などでとどめを刺す)までを農家自ら行う全国的にも珍しい団体です。 現在、イノシシや鹿など野生鳥獣による

Report_5.東広島の有機農家さんインタビュー/「はなあふ農園」さん

2023年9月26日、離乳食プロジェクトに野菜を提供していただく「はなあふ農園」さんを取材させていただきました。 はなあふ農園さんは、農薬や化学肥料を使わず、米ぬかやなたね油粕などの地域の副産物や雑草、緑肥を使って農業を営まれている有機農家さんです。また、「食だけでなく、山里での遊び、知恵、技を届けたい」という思いで、農業体験や自然体験イベント、研修の受け入れなどの取り組みもたくさん行っています。スタッフの森昭暢(もりあきのぶ)さんからお話を伺いました。 ▶︎農業を始めた

【こだわり農家見聞録~其の参~】イカリファーム(滋賀県近江八幡市)

皆さんこんにちは、 アサヒパック広報の小林です! こちらは、日ごろ弊社製品をご愛顧いただく農家様の”想い”や”こだわり”を取材し、まとめた記事です。題して「こだわり農家見聞録」。 今回はその第三弾。お話を伺ったのはこちらのお客様です。 取材に快く応じてくださり、ありがとうございます! 日本の穀物事情改善を目指して 『僕の国、まだ餓死者いるよ。』 20年ほど前のこと、当時北京大学へ留学していた現イカリファーム代表の井狩篤士さんに同世代の留学生たちはそう話したそうだ。

「もったいない」ふくしまの桃を農家の想いとともに商品化

「ふくしまおこしびとPlus」ではふくしまの地域づくりキーパーソンや関係人口の方に、福島の魅力や想いをお話いただきます Profile 福島市生まれ。田舎に魅力を見出せず仙台の大学へ。在学中に音楽活動を開始。大学卒業後、テレビ局ディレクターとして企画・取材・撮影に携わっていたが、本気で音楽活動するためバイト生活に切り替える。ゴスペルを指導しながら、飲食店の運営に携わる。 東日本大震災を機に地元の福島へ。ゴスペルで元気になれる企画を進めるうち、まちづくりに興味を持ちNPO事務

【こだわり農家見聞録~其の弐~】徳永農園(新潟県柏崎市)

皆さんこんにちは、 アサヒパック広報の小林です! こちらは、日ごろ弊社製品をご愛顧いただく農家様の”想い”や”こだわり”を取材し、まとめた記事です。題して「こだわり農家見聞録」。 今回はその第二弾。お話を伺ったのはこちらのお客様です。 取材に快く応じてくださり、ありがとうございます! 「職業」として選べる農家を目指して 後継者がいない…。全国の中小企業のほとんどが直面している問題だ。 経済産業省と帝国データバンクによると、日本の全事業者で「中小企業」に該当するのは全

【こだわり農家見聞録~其の壱~】桃川農園(新潟県村上市)

皆さんこんにちは、 アサヒパック広報の小林です! こちらは、日ごろ弊社製品をご愛顧いただく農家様の”想い”や”こだわり”を取材し、まとめた記事です。題して「こだわり農家見聞録」。 その第一弾としてお話を伺ったのはこちらのお客様。 取材に快く応じてくださり、ありがとうございます! 愛する地元で、自由な農業を 7年前、家族の大反対を押し切って勤めていた会社を辞め、農業の世界へ飛び込んだ桃川農園代表の佐藤譲さん。 初期投資のため貯金を切り崩し、収入は一時、三分の一にまで落

自然食って茶色で不味い、ものじゃない!「いのちを育む食」を届ける旬彩工房【eumo✖️NIPPON TABERU TIMES 加盟店取材企画】

雪深く、ブナの森が広がる山形県の白い森の国・小国町。百名山の一つである、飯豊山の麓にあたる場所で農業を営んでいるのが、旬彩工房代表の山口ひとみさんです。 「いのちを育む食の応援団」でありたいと願う、地元のお母さんたちと、組合として立ち上げた旬彩工房は、街中から20分近くかかる地域の雇用の場にもなっています。 自家栽培のお米と雑穀を活かして作られた、安全で美味しいおやつやパンたち。購買がない地元の高校や役場などでも販売を行い、地域の人たちの食の支えにもなっています。 雑穀

産地リポート #2 ~農家が生み出す加工品~

今年も関東甲信地方で梅雨入りが発表されました。洗濯物の生乾き臭が気になる時期・・・。気分がどよ~んと沈みがちですが、こんな時こそお家時間を充実させたいですよね♪ さて、今回は『産地リポート』企画の第2弾! JAにしたま管内の農産物や生産者にスポットをあて、農産物の知られざる魅力や生産現場のリアルをお伝えしていきます。 今回は、農家が生み出す加工品開発の現場に密着! 2022年から加工品販売を始めた、羽村市の宮川農園さんを紹介します。 宮川農園さん 地域の中でも存在感を

「スマート農業指導士」って?資格取得を目指すJA職員に聞いてみた。JA秋田おばこ 佐々木 基登

スマート農業を教えてくれる人ってどんな人? ロボット技術や情報通信技術(ICT)などを活用し、農作業の省力化・作物の高品質化が期待できる「スマート農業」。 普及に伴い、今後は多くの指導者が必要になると予想されています。 それではいったい誰が、どんな思いで指導者を目指すのでしょうか。 今回は、「スマート農業指導士」の資格取得を目指す佐々木さんを取材しました。 育成プログラムを受講するJA職員に密着! ― 「スマート農業指導士」について、詳しく教えてください。 スマー

「旬のある暮らしを共に分かち合う」ために。/柴海農園

「野菜の旬に合わせた食生活をすることが人間にとっても豊かな生活だと思うんです」 こう語るのは、千葉県印西市にある柴海農園の代表、柴海祐也(しばかい・ゆうや)さん。 柴海農園のテーマは「旬の暮らしを共に分かち合う」。野菜の旬を感じることで四季を感じ豊かな生活を送る。柴海農園が、お客さんとその価値観を共有するために行っていることについてうかがいました。 書き手:岡 優成 農家の息子だけど新規就農。柴海家は、代々農業を行ってきた家系で、柴海農園を営む祐也さんは16代目。ご両

お酒好きが作る「最強の枝豆」ここに降臨!自社農園を通じて農家や地域の未来を変革しようとする瀬音 幸弘さんの枝豆は、白岳しろと相性抜群と言わざるをえない絶品おつまみだった

「自分で枝豆作っちゃえば、おつまみ代浮くかなと思って(笑)」 こんなお酒本位の動機から、自社農園を立ち上げた人物がいます。 瀬音農園農場長 瀬音 幸弘(せおと ゆきひろ)さん。 平日は種苗メーカーの営業職として農家の方々と向き合いながら、休日や空いた時間を利用して農園を運営する熱血漢です。 勤務先の宮崎県で生活しながら、週末や祝日になると熊本の実家に帰って農園を管理する瀬音さん。その奮闘ぶりを日々Twitterで発信することで、野菜づくりのリアルな楽しさや厳しさをわかり

small style|会社員の農ある暮らし。自然とともに生き、好きなことを詰め込んだ、やりたいことだらけの毎日。

今の暮らし 平日は朝から夜まで、家電メーカーの研究員として勤務しています。毎日ではないですが、早朝に起きて畑作業や野菜の加工品などの手仕事、ひとたしのSNSのアップなどをしてから仕事に行くこともあります。夜も、週に2~3日は、子どもも連れて柔術の道場へ練習に行きます。柔術のキッズクラスのコーチもしています。 週末近くなると、パンの仕込みが入ってきますね。天然酵母を継いで4年目ですが、カンパーニュなど素朴な味のハード系のパンを作るのが好きで、家族の食べるパンを週末に焼く

【農家の3Kイメージを覆す生産者たち】「コンビニから直売所の時代へ」浅間山麓のビジョナリーな直売所が、地産地消にうねりを起こす

農家の3Kイメージ「きつい・汚い・給料低い」を覆す生産者たちを大特集!農業をビジネスとして成立させるための「クリエイティブな」視点に迫りました。彼らのマインドは、一次産業界だけでなく、幅広いビジネスシーンで通じるはずです。 雄大な浅間山のふもと長野県小諸市に、ぐんぐんと支持層を広げる農産物直売所「浅間のかおり」はある。スーパーのように、決まった品ぞろえはない。ネット通販のように、ボタンひとつで買える利便性もない。だが、あるお客さんはこう評した。“見据えるところがビジョナリー

「宇宙で野菜は育つのか?」  週末は愛菜家 vol.03

私たちが暮らす地球には800種類もの野菜があるそうですが、野菜って宇宙空間でも育つのかしら? そんな素朴な疑問を抱いていたときに『宇宙農業の実現』に挑むスタートアップ企業が名古屋にあると知ったので、社長さんにお会いして話を聞いてみることにしました! 今回お会いさせていただいたのが、株式会社TOWING代表の西田宏平さん。 名古屋大学で惑星や環境について学び、エンジニアとして大手自動車部品メーカーに就職。その後、『宙農(そらのう)』をテーマに宇宙農業の研究開発を行なうTOWI