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NFS通信

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食や農の現場で見つけた、様々な情報を紹介します。
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2024年4月の記事一覧

「漁師の技術継承」や「マグロ漁の効率化」 マリンITで持続可能な漁業へ はこだて未来大学・和田雅昭 教授

 はこだて未来大学の和田雅昭教授は、持続可能な漁業を実現するためにマリンITの研究を行っています。マリンITの考えを従来の漁業に取り入れると、どんな利点があるのでしょうか。和田教授に聞きました。 漁業にもSDGsの波 マリンITでマグロの捕獲から販売までがスムーズに  そもそもマリンITとはなんなのでしょうか。和田教授は「持続可能な漁業を実現するための取り組み」だと定義しています。そして、マリンITの考えを漁業に取り入れることで、漁業を効率的にできると言います。  「漁

【CSR・SDGs取組み事例】「食」を通じて、人と人、人と地域、人と未来をつなげる

 地産地消コーナー「地縁マルシェ」をきっかけに、生産者と消費者がオフラインでつながれる交流の場をシェアリビング「いまここ」という形で2022年8月にスタートした。 生産者が抱える一次産業の課題解決を目的としつつも「いまここ」の会員が自分のつくった料理をエブリイで販売できる仕組みも今後の展開として視野に入れているという。 スーパーマーケットとシェアリビング。「食」という共通のテーマをもとにした、エブリイの新たな挑戦に見えた。立ち上げから4ヵ月がたった12月、立ち上げの背景と

欲しい暮らしは自分でつくる。25歳農家の根っこにあるパンクの精神

「わたし、パンクロックが好きなんです」 「パンクって、社会に対するモヤモヤした気持ち、反骨心を地下から叫ぶ音楽だと思うんです。 学生時代に『農業をやりたい』と語ると、ほとんどが否定されたり、違う道を勧められた。農業をやりたい気持ちを否定されることにモヤモヤしたのは、いつも心の中で『農業はかっこいい仕事なんだ。それに憧れて何が悪い』という反骨心があった気がします。 周りから否定されても、自分が思う農業のスタイルで、農業がかっこいい仕事だということを社会で表現していきたい。