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食から日本を考えてみた。

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#農業

焼酎カクテル「金魚」で夏にお別れを!人吉発の“唐辛子日本一プロジェクト”に潜入して、地元の赤としろで珠玉の一杯を彩ってみた

最近、朝晩がめっきり涼しくなってきましたよね。 つい先日まであれだけ猛暑に苦しんでいたのに、いざ過ぎ去ってしまうと無性に夏が恋しくなってしまうのは何故なのでしょうか…。 「神様、もう少しだけ夏を楽しませて…」 そんな淡い願いを思い浮かべながらSNSを眺めていると、なんと偶然にもこんなピッタリの一杯が表示されたのです。 その名も焼酎カクテル「金魚(きんぎょ)」 焼酎の中に唐辛子と大葉を受かベて優雅に泳ぐ金魚を演出した飲み方で、まさに夏の名残を感じさせる粋なカクテルなん

農場のとれたて野菜で米焼酎を楽しむ!地元の農業と福祉をつなぐモエ・アグリファームが有機野菜で目指す新しい社会のかたち

それは、熊本のある旅行会社様と情報交換していた時のこと。 人吉球磨の観光事情についてお伺いしていると、担当者の方が「あ、そういえば…」と何か思い出したようにこう囁いたのです。 私たちの地元・人吉でいま人気沸騰中の観光スポットって…。 あっ! もしかして全国的にも有名な「球磨川くだり」ですか? それとも… 700年以上の歴史を誇る「相楽三十三観音めぐり」とか? 旅行会社様/確かにどちらも人吉を代表する人気スポットですよね。 ただ最近はモエ・アグリファームという農

平均年齢70代が起こすイノベーション!?人口170名の「限界集落」が消滅の運命に立ち向かうため、いま未来に希望の種を蒔き始めた

近年、日本社会が直面している少子高齢化という現実。 その中でも、人口の過半数が65歳以上の高齢者で構成され、共同社会生活の維持が難しい状態に置かれている地域を「限界集落」といいます。 離農による田畑の荒廃や生活インフラの破綻が進む限界集落の数は全国で2万以上と言われ、将来的に消滅が危ぶまれる集落も少なくありません。 しかし、そうした向かい風に対して高齢化した住民たちが自ら立ち上がり、地域に活力を呼び起こそうとする熱い動きがここ熊本にはあります。 熊本県八代市坂本町 

儲かる農業を実現!会社設立3年で売上1億2千万円を達成した若手農家

今回取材をさせていただいたのは、徳島県阿波市を拠点に青ネギを栽培している「アイ・エス・フーズ徳島」の代表取締役 酒井貴弘さん。アイ・エス・フーズ徳島で働く方の平均年齢はなんと35歳。近年日本農業界では、高齢化が進んでいますが、ここでは酒井さんをはじめ従業員の方に活気があり、今勢いのある会社です。今回は若くして会社を設立し、わずか3年で売上目標を達成した秘訣、また今後のビジョン等についてお話をお聞きしました。 農業はなりたくない職業No.1 「小さい頃から『農業は儲からない

1300年前から続くお米を日本で唯一栽培する農家の想い

皆さんは「弥生紫」という品種を知っていますか?実はこれ1300年前からあるお米の品種名なんです。そんな古くから続く伝統的なお米は、現在日本で唯一、徳島県の農家さんのみが栽培しています。 今回は弥生紫を栽培する農家・新居 義治さんに伝統米の魅力などを伺ってきました。 1300年前から変わらない味 新居さんが先祖代々栽培し続けているのは、弥生紫という品種。奈良県平城京の献上黒米として約1300年の歴史と伝統を受け継ぐお米で、もちもちと柔らかく食べやすいのが特徴の黒米です。

就農準備のために全国80軒以上の農家訪問を実践!実現できた理想の農業とは?

今回取材をしたのは、広島県東広島市の標高約250mに位置する中山間地で農業を営む森昭暢さん。約40品目の露地野菜や稲を自然農法で栽培しています。 森さんが就農した当時、広島県では有機農業の経営指標や技術指針が無かったそう。そのため、全国80軒以上の農家さんや農業法人などを訪問し、そこで実践されている農業を参考にしながら、試行錯誤を重ねて有機農業の仕組みを作りあげてきました。 そんな森さんに就農前の準備期間のお話や、土づくりの話などを伺ってきました。 将来の農や食を考えた

"未利用フルーツ"を使用した、山梨市との連携によるフードロス削減への取り組み

農家の「フードロス」という課題に対する新しい提案「山梨市フルーティピッツァプロジェクト」発足の経緯 果物や野菜を作るのに適した「内陸性気候」でぶどう、もも、すももの生産量が日本一の山梨。落葉果樹の栽培に適した自然条件を最大限に生かして作られた果物は、全国から高い評価を受けています。 その一方で、市内における農業従事者の高齢化は進み「農作業の負担」「労働力不足」など、様々な課題を抱えています。 主に課題として挙げられるのが「フードロス」。 農業は天候に大きく左右される自然

田舎も農業も嫌いだった男性がきゅうり農家になった理由とは?

皆さんは農業というと、どんなイメージを持っていますか? 「田舎、大変、儲からない」などのネガティブなイメージを持つ人もいれば、「かっこいい、なくてはならない存在」などポジティブなイメージを持つ人もいますよね。 今回取材したのは三重県で農業を営むしなやんさん。”しなやん”さんは本名ではなく、活動名。そんなしなやんさんは実家が兼業農家で、小さい頃から田舎や農業が嫌いだったそう。 しかし、現在は農業に対する価値観が180度変わり、地元できゅうり農家として働いています。一体なぜ、

メインは飾れないけど、欠かせない野菜、きゅうりの話

前半はもともと農業が大嫌いだったしなやんさんが、ある出来事をきっかけに、農業に対する価値観が180度変わり農業を始めたお話をご紹介しました。 後半ではしなやんさんが栽培している”きゅうり”についてご紹介します。実は農家さんの間では、きゅうり栽培は大変といわれているんです。そんな中、なぜ新規就農できゅうりを選んだのか。きゅうりに対するこだわりを聞いてきました。 あえて、栽培が大変と言われる「きゅうり」を選んだワケ 食卓で主役になることはないけれど、スーパーで見かけたらつい

移住と同時に就農にチャレンジ。貝殻を使った循環型農業に取り組む

湯布院にほど近い、庄内町に広がる小松台農園。昔から梨栽培が盛んな山あいの地において、竹林さんはおいしい野菜を食卓に届けたいと有機JAS基準に基づいた生産に励みます。新たにチャレンジしている、真珠貝の貝殻を使った循環型農業についてもお聞きしました。 作り手になって食べたいものを届けると決意 自ら作ったとれたての野菜を自宅の食卓で食べるとき、竹林さんはいつもこう思うそうです。「おいしいなあ、みんなも食べればいいのに」。竹林さんは作り手でありながら、食べる人の存在を身近に感じ、

ORECの農機事業の歴史を深堀り!

今回は改めて、会社のメイン事業である農業機械事業(以下、農機に省略)についてご紹介します。 ORECがどんなことをしている会社なのか、何を目指している会社なのか、覚えていただけると嬉しいです。 ORECの原点「農家さんを楽にする機械をつくる」 戦後の深刻な食料不足という事態が続いていた時代。 「文明の利器で農作業の改善をはかろう。」 「農家さんを楽にする機械をつくろう。」 そんな創業者の想いからORECは、昭和23年に創業しました。 創業者である今村隆起が、はじめは自宅